フィンテック(FinTech)サービスは我々の生活をどう変えていくのか

 

 

目次


 

フィンテック(FinTech)とは?
フィンテックが普及すると、何がどう変わるのだろうか?
急激に拡大するフィンテックスタートアップへの投資
お金を通じて人と人とのつながりが生まれる
フィンテックに対する今後の展望

フィンテック(FinTech)とは?

FinTech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を結びつけたさまざまな革新的な動きを指します。身近な例では、スマートフォンなどを使った送金もその一つです。

米国では、FinTechという言葉は、2000年代前半から使われていました。その後、リーマンショックや金融危機を経て、インターネットやスマートフォン、AI(Artificial Intelligence、人工知能)などを活用したサービスを提供する新しい金融ベンチャーが次々と登場しました。


例えば、資金の貸し手と借り手を直接つないだり、Eコマースと結びついた決済サービスを提供する企業があるほか、ベンチャー企業が決済などの金融サービスに参入する動きも増えています。

また、これまで金融サービスが十分普及していなかった途上国や新興国でも、スマートフォンを利用した金融サービスが急速に広がる動きが進んでいます。さらに、ビットコインのような仮想通貨や、ブロックチェーンおよび分散型台帳技術といった新しい技術も登場しています。

フィンテックが普及すると、何がどう変わるのだろうか?

20年あまり前にインターネットが、10年前にスマートフォンが、私たちの生活をこれほど変えてしまうとは誰にも想像できなかった。フィンテックのある生活を予想するのもやはり難しい。それでも、すでに存在していたり、実現間近だったりするサービスから、ある程度の想像図は描けるだろう。

それまでは、決済や送金、資産運用、会計などは金融機関が独占していましたが、そのような金融サービスをインターネットやスマートフォンなどのITを利用することによって、より便利に低コストで利用できるようになりました。

日本でも、銀行が積極的にビジネスに取り入れ、2016年にはフィンテックを促進するための改正銀行法が成立しました。
このように、まだまだ歴史は新しいのに著しく発展していっているのですね。

急激に拡大するフィンテックスタートアップへの投資

2017年フィンテック投資額は過去最高274億ドル

IT技術を使った新たな金融サービスであるフィンテック(FinTech)が注目を集めている。しかし、グローバルでは盛り上がりを見せているものの、日本では導入の遅れを懸念する声も聞こえてくる。同調査結果からも、その傾向は如実に表れている。

この調査はベンチャー企業の財務データ収集・分析業務を国際的に行う、CB Insights社が提供するデータをアクセンチュアが分析したもの。調査対象には、ベンチャーキャピタルおよび未上場企業、株式会社および企業のベンチャーキャピタル部門、ヘッジファンド、アクセラレーター、政府系ファンドなどにおける国際的な投資活動が含まれている。

これによると、2017年のフィンテック投資額は、米国が前年比31%増の113億ドル、英国は前年比約4倍の34億ドル、インドは前年比約5倍の24億ドル、その他を合わせて274億4,500万ドルとなった。これは、過去最大の額である。

投資案件数に関しては、グローバル全体では2016年の約1,800件から約2,700件へと拡大し、昨年に続き、保険・銀行・証券業界のスタートアップ企業への投資が多く見られたとしている。

この結果の要因を作ったのは、中国、ロシア、中東といった新興国だ。これらから、特に米国や英国への新たな投資の流れが、全体の投資額拡大をけん引しているという。

また、2010年から2017年までのグローバルにおけるフィンテック投資額の累計は977億ドルに達し、そのうち米国のスタートアップ企業に対するものが54%を占めているという。同期間におけるフィンテック投資額の年間平均成長率(Compound Annual Growth Rate)は47%であり、案件数でみれば35%で推移しているとしている。

さらに、米国では融資・決済業務を行うフィンテックのスタートアップ企業に投資が集中しており、これは米国のフィンテック投資総額113億ドルの60%を占めているという。

お金を通じて人と人とのつながりが生まれる

フィンテックが生み出す革命の一つに新しい形での融資や資金調達方法があげられる

これまでの金融機関による既存の審査方法を通じたドライで冷たい融資ではなく、ユーザー間でのお金の貸し借りが可能になる。Lending ClubやKiva, Funding CircleのようなP2P型マイクロファイナンスや、クラウドファンディングを通じての資金調達等、以前までは金融機関からの融資を断られて断念せざるを得なかった事業を進める事が出来る。

ユーザーによる出資であれば、既存の審査方法以外の価値、例えばプロダクトの面白さや、社会に対する価値、起業家の情熱等を評価してもらえる可能性もある。

また、ユーザー同士がお金を貸し借りする事により、人と人とのつながりが生まれ、単純なリターンだけではなく”応援してあげたい”という気持ちを伝える事も可能になる。

 

そもそも自分のお金を金融機関に預けて知らない所で運用される銀行よりも、直接誰にいくら出資し、どのような結果が生まれるかを直に感じられる方が嬉しいというユーザーも増えている。

仮想通貨を利用することで、海外にもリアルタイムで格安の手数料で送金することができます。

国内でもインターネットショッピングを始め、ビックカメラなど普段の買物でも利用できるところが増えてきています。

また、世界中で利用できる仮想通貨なら、海外旅行の時には渡航先の通貨に両替する必要がなく便利ですね。

フィンテックに対する今後の展望

フィンテックの登場により指摘されているのが、銀行の将来が変わっていく

キャッシュレス決済が進化していくことで、現金を出し入れする銀行の役割は確実に減少します。街中やコンビニでよく見かけるATMの数は当然少なくなるでしょう。それに加えクラウドファンディングの発展も相まって、銀行から融資を受けること自体も少なくなるでしょう。AIを活用した低コストで利用できるという点も、これまでの銀行のあり方を大きく変えていきます。

もちろん、日本社会において銀行は大きな信頼性と役割を担っているため、フィンテックが銀行を取り込むということは恐らくありません。しかし、フィンテックによって生活者の利便が大きく向上することは確かであり、今後は銀行がIT会社や多国籍企業などと競合する可能性が出てきそうです。

金融機関や我々の私生活およびビジネスを一変させる可能性を秘めた技術革新となっています。キャッシュレス化によって私たちの身の回りの生活を変えているように、フィンテックが今後の社会をどのように変えていくのか、関心が高まるばかりです。