ブロックチェーンを導入!?オーストラリア、食の安全に試験的に実施予定

オーストラリアは世界で第3位の牛肉輸出国、品質安全管理にブロックチェーン導入!!

オーストラリアの大手運送保険会社NTIは、国産高級ブランド牛の信頼性や安全確保のために、ブロックチェーン技術を導入し、牧草地から食卓まで追跡可能な仕組みの試験的に実施する。

オーストラリアのブランド牛にブロックチェーン

オーストラリアの大手トラック運送保険会社NTI、National Truck Insuranceは、オーストラリア産ブランド牛の信頼性トレーサビリティなどを確保するため、ブロックチェーン技術を試験的に導入し実施する事を発表した。

導入に関する項目について、下記のようにリストアップしている。

オーストラリア牛肉サプライチェーンは、同国の経済にとって必要不可欠である事からも、約45,000の牛肉生産業者が、世界3位の牛肉輸出国としての地位確立に貢献している
NTIは、商品の価値や産地を証明するブロックチェーン、セキュリティ企業BeefLedgerとパートナーシップを組み、牧草地から食卓までのオーストラリア産牛肉の追跡ができるように、12月から試験運用を始める。

BeefLedgerのプラットフォームは、ブロックチェーン技術、IoT (Internet of Things) 技術、また牛肉パッケージングのイノベーションを取り入れることにより製品安全性と信頼性を強化した多層システムを構築する考えで、
パイロット運行は、南オーストラリア州に位置するLimeStone Coast のブランド牛をNSW州にあるカジノの処理施設に移送、のちに中国の上海の消費者に発送されるまでの追跡を行なう予定としている。

オーストラリアと中国の産業の架け橋

BeefLedgerの会長であるPowell氏によれば、アジア市場の活性化により、特に中国の牛肉の需要が高まっているとしており、それだけに産地偽装や品質管理についても注目が集まっている。

Powell氏は研究によると、中国人消費者にとって倫理基準と動物福祉と共に、商品の真正と原産地の証明が重要事項となっており、消費者にとってオーストラリア製品の関心の的となっていると強調した。

そして、NTIの最高責任者のTony Clark氏も、ブロックチェーンによる安全・信頼の向上に期待感を寄せている。

オーストラリアの農業、動物福祉、運送や物流など様々な業界にブロックチェーン技術がどのような可能性を与えるかに大変注目が集まっている。初期の段階だが、オーストラリアのサプライヤー、輸出業者また消費者に素晴らしい経験と結果をもたらすことが期待されている。

食品安全分野においてブロックチェーン活用は
今回のオーストラリアのNTI以外にも、日本国内外でも様々な食品安全におけるブロックチェーンの検討がされており、現在の主要事例を下記のようにハイライトした。

・アメリカのFDAが、レタスによる大腸菌感染の対策として、ブロックチェーン技術の導入を検討中
・IBMが独自で開発したフードブロックチェーンネットワークIBM Food Trustに、米大手スーパーウォルマートやフランスなどの食品関連企業が参加
・有機農業発祥地として知られる宮崎県綾町のワイン生産者と電通国際情報サービスが、栽培から製造・流通までの履歴をブロックチェーンに記録する実験を今年の春より実施している。

・富士山まる茂茶園が偽装を防ぐため、サプライチェーン検証テックのVeChainブロックチェーン技術とIoTソリューション導入に向け、概念を実証