仮想通貨交換所の利用者分布を米DataLight社が報告 

仮想通貨データ分析基盤を提供する米国のDataLight社は4月29日、仮想通貨トレーダーの地理的分布に関する調査結果を発表した。同社は人気ランキング上位100とされる仮想通貨交換所のトラフィックデータを元に、国別の仮想通貨交換所の利用者数を集計したという。最も利用者が多いのは米国で、月間約2260万人が仮想通貨交換所を利用している。続いて日本(約610万人)、韓国(約570万人)の利用者が多いとされる。 

 今回の調査結果では、米国の仮想通貨トレーダー数は、他の主要国から大きく水をあけ圧倒的多数となった。その数は2位から6位までの5か国の利用者数を足し合わせたものと同等だ。2位から4位には日本・韓国・英国と並び、それぞれがアジア、ヨーロッパの各地域における仮想通貨市場の中心地である。 

仮想通貨トレーダーの分布。色が赤に近いほど仮想通貨交換所の利用者数が多い 

 今回の調査データは、SemRush社の提供する分析基盤を用いて収集したとのこと。利用者数はIPアドレス単位で集計されている。そのため、中国のユーザーなど、VPNを利用したアクセスは今回の調査結果に含まれていない。 

 2位、3位の日本と韓国の利用者数は僅差だ。韓国では2018年初頭まで、同国内のBitcoin(BTC)市場価格と主要な国際市場価格における不均衡があり、「キムチプレミアム」と呼ばれる状態にあった。Investpediaによると、2017年12月頃の米国のBTC市場価格と韓国のBTC市場価格には40%以上の開きがあったという。裁定取引(アービトラージ)による利益を見込んだトレーダーが多数参入したことで同国内の仮想通貨交換所の利用が活性化したという。 

 仮想通貨を用いたエコシステム構築にも積極的な各国が上位に連なる一方、トルコ、ウクライナ、メキシコといった少し毛色の異なる国々にも仮想通貨トレーダーが多く分布することが分かる。これらの国は、自国の法定通貨の価格変動が比較的大きいという共通項を持つ。 

 トルコを例に挙げると、2018年8月にトルコリラ(TRY)が暴落すると、BTC/TRYを扱う仮想通貨交換所LocalBitcoinsの取引量が急増するという関連性が見られたとDataLight社はいう。他の2か国についても同様の理由でトレーダーの数が増加している。